ソリトンシステムズ

証券コード: 3040

市場: プライム(内国株式) / 業種: 情報・通信業

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非上場の親会社等の決算に関するお知らせ

ソリトンシステムズ
2025年6月20日

## サマリ ### 3行でわかる!今回のIR * ソリトンシステムズの**非上場親会社**「有限会社 Zen-Noboks」の決算が発表されました。 * 親会社は**有価証券の保有・運用・管理**が主な事業で、多額の**経常利益**と**純利益**を計上しています。 * 主要株主は**鎌田ファミリー**で、同族経営の色が濃い、非常に安定した財務状況が示されています。 ### 注目ポイント * Zen-Noboksは**純資産**が**21億円**を超え、**負債**が極めて少ない**盤石な財務基盤**を誇ります。 * 売上高は「ー」(ゼロ)ですが、これは事業構造によるもので、本業外(投資運用益など)で**4.4億円以上**の**経常利益**を上げており、その収益性の高さが伺えます。 * 上場企業であるソリトンシステムズですが、親会社を通じて**鎌田家による強い支配**が明確に示されています。 ### 率直な評価 * **良い点**: 親会社が非常に**健全な財務状態**を保っており、ソリトンシステムズの経営安定性にも間接的に寄与する、安心材料となる決算内容です。 * **課題点**: 今回の発表はあくまで親会社の決算であり、ソリトンシステムズ本体の**最新の事業進捗**や**具体的な業績動向**については、別途確認が必要です。 ## 詳細解説 ### **業績のホンネ** 今回のIRは、実は皆さんがご存知の東証プライム上場企業であるソリトンシステムズ本体の決算ではなく、その**非上場**の**親会社**である「有限会社 Zen-Noboks」の決算なんです。Zen-Noboksは、IR資料の記載通り「**有価証券の保有・運用・管理等**」を事業内容とする**資産管理会社**のような位置づけです。要するに、ソリトンシステムズの株式などを保有し、その**投資収益**を得るのが主なビジネスモデルなんですね。 損益計算書を見ると、「売上高」がゼロとなっていますが、これは純粋な事業活動からの売上がないためであり、心配には及びません。それよりも注目すべきは、「**経常利益**」が**4億4千万円以上**と非常に大きい点です。これは、子会社であるソリトンシステムズからの**配当金収入**や、保有する**有価証券の運用益**などが主な内訳と考えられます。その結果、「**当期純利益**」も**3億7千万円以上**と好調で、親会社としては非常に**堅実な収益構造**と**財務状況**にあると言えます。 貸借対照表(バランスシート)を見ても、その**堅牢さ**が際立っています。「**純資産**」は**21億円**を超えているのに対し、「**負債**」はわずか**9千万円**程度しかありません。これは**自己資本比率が極めて高く**、親会社は**盤石な財務基盤**を持っていることを明確に示しています。 ### **事業の核心** Zen-Noboks自体は直接的な事業活動をほとんど行わず、ソリトンシステムズの株式を保有し、そこからの**投資収益**を得るのが主な役割です。いわば、ソリトンシステムズの事業活動がZen-Noboksの収益の源泉となっているわけです。 一方、子会社である**ソリトンシステムズ**は、提供された情報やWeb検索結果から見ても、非常に特徴的な企業です。**自社開発**を強みとする**独立系ITメーカー**として、特に**官公庁向け認証基盤**では**トップクラスのシェア**を誇ります。最近では**パナソニックコネクト**と協業し、**最高水準の顔認証技術**をPCログオンソフト「SmartOn」に搭載するなど、**セキュリティ分野**で高い技術力と競争力を持っています。まさに「国産IDaaS」の成長戦略を描いている企業です。 直近のニュースでは、ソリトンシステムズの**2025年12月期第1四半期決算**において、**営業利益が前年比21.3%増**と好調に推移したと報じられています。特に**高利益率の自社製品・サービス**の売上が伸長している点が、その業績を牽引しています。 親会社がこれだけ安定した財務を持つことで、子会社であるソリトンシステムズも短期的な資金繰りの心配なく、長期的な視点での事業戦略や研究開発に集中しやすい環境にあると言えるでしょう。 ### **お金の流れ** Zen-Noboksの具体的なキャッシュフロー計算書は開示されていませんが、その**損益計算書**と**貸借対照表**からお金の流れを推測できます。 これだけの**経常利益**と**純利益**が出ていることから、ソリトンシステムズからの**配当金**や、保有する**有価証券運用益**が主要な**資金源**であることは間違いありません。事業内容が「**有価証券の保有・運用・管理等**」であることから、積極的なM&Aや大規模な設備投資を必要としないビジネスモデルです。 また、**負債が極めて少ない**ため、外部からの資金調達の必要性はほとんどなく、自社の潤沢な資金で運用・管理活動を行っていると考えられます。バランスシートに計上されている**多額の繰越利益剰余金**は、これまでの利益の蓄積であり、今後の**投資**や、もしあれば**株主への還元**にも十分な余力があることを示唆しています。 ### **今後の見通し** Zen-Noboksは、上場企業であるソリトンシステムズという**成長企業**の**株式を主要資産として保有**し続けています。そのため、ソリトンシステムズの業績が安定・成長する限り、Zen-Noboksも**安定した収益**を享受し続けることができるでしょう。 ソリトンシステムズ自体も、サイバーセキュリティ市場の拡大や、**官公庁**での**認証基盤シェアNo.1**といった強みを背景に、今後も**成長が見込まれる**企業です。特に高利益率の自社製品・サービスが伸びている点は非常にポジティブな要素です。親会社であるZen-Noboksはその恩恵を受け、引き続き**強固な財務体質**を維持すると考えられます。 今回のIRは、直接的にソリトンシステムズの事業の未来を語るものではありませんが、**親会社の健全性**を示すことで、ソリトンシステムズの株主やビジネスパートナーにとっては、**間接的な安心材料**と捉えることができます。ソリトンシステムズへの投資判断においては、引き続きソリトンシステムズ本体の事業進捗や、ITセキュリティ市場全体の動向、競合他社の動きなどを注視することが重要です。

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